近年、野生鳥獣による被害(獣害)が増え、捕獲される動物も増えてきました。
それに伴い、珍しいだけだったジビエも栄養価や美味しさなどが注目され、食材のひとつとして広く知られるようになっています。
私自身、飼育された食肉とは違った旨さに惹かれて、ジビエのお店を開きました。

そんな中、狩猟や採集で暮らしていたアイヌの方たちの、動植物を大切にする文化と出会いました。
ジビエも基本的に『駆除したものや、食べるぶんだけを狩猟する』ものです。
害を与えたとはいえ、同じ『いのちはいのち』…
この『たいせつな命をいただく』という意識を、現代に生きる私たちは、忘れてしまっているのではないか。
このことに、アイヌの伝統と考え方がはっきりと気付かせてくれたのです。
同時に、この考え方や文化を、多くの人に知ってほしいと思いました。

また、コロナ禍により飲食店は大きな変革を迫られています。

「私たちリアルのお店はどうすればよいのか?」
「私たちのお店の価値とは?」

コロナ禍となってから、ずっと自問自答してきたことです。
そうして行き着いたのはやはり
『リアルのお店にしかできないことは、人とのふれあいや、その瞬間でしか湧きあがらない感情だ』
ということでした。

せっかくの外食では、美味しく味わうだけでなく、心が震えるような体験をしてもらいたい。
いろんな魅力を詰め込んだリアルだからこそできる体験型レストランで、味わい、知って、愉しんでほしい。
そうしてこのジビエ料理店はうまれました。

アイヌ語で「ラㇺレンカイネ」(正式に、ムは小文字)
日本語では「心のままに」

新しいジビエレストラン《ラムレンカイネ》で、きっとあなたの世界が変わります。
ぜひ体感してください。

When eating out, I want you not only to taste deliciously, but also to have an experience that makes your heart tremble.
We want you to taste, know, and enjoy this experience-based restaurant, which is packed with various charms and can only be done in real life.
Then this Jibie restaurant was born.

“Ramurenkayne” in Ainu
In Japanese, “as you please”

Your world will surely change with the new Jibie restaurant Ramurenkayne.
Please experience it.

林 育夫

Ikuo Hayashi
– chef –