イオマンテ

『熊送り』の儀式

プロジェクションマッピングで羆がキムンカムイ(山の神)として、カムイモシリ(神々の住まう地)に帰っていく姿を感じてください。

Feel the brown bear returning to Kamui Mosiri (the place where the gods live) as Kimun Kamui (the god of the mountains) by projection mapping.

物語についてはこちらから

幻想的な空間

ただ食べるだけではない、そこは『光の舞台』

テーブルの上やホール内に広がる、幻想的な映像。光と音の舞台を堪能してください。

A fantastic image that spreads on the table or in the hall. Please enjoy the stage of light and sound.

お料理と

こだわりの器や盛り付けをお楽しみください

阿寒アイヌコンサルン理事長 廣野 洋氏が監修のコース料理です。
アイヌの音楽や踊りなどの映像や、プロジェクションマッピングによりアイヌの世界観を体験しながら、季節に合う本格アイヌジビエ料理をお楽しみ下さい。

This course is supervised by Mr. Hiroshi Hirono, Chairman of the Akan Ainu Conservatory.
Enjoy authentic Ainu cuisine that suits the season while experiencing the world of Ainu through images such as Ainu music and dance, and projection mapping.

物語

山の神・キムンカムイのオリジナルストーリー
《カムイの贈り物》

「見えぬ。聴こえぬ。
かつて届いていた、アイヌの、人間の声が、聴こえぬ…
カムイモシリへの行き方さえも、見えなくなってしまった…。」

キムンカムイ(山の神、ヒグマ)

キムンカムイは、長い年月の中で人々の声が聴こえなくなってしまっていた。
それは、人間が『命をいただく』ことを忘れ、感謝の気持ちも、お互いに労わる気持ちも忘れてしまい、すべてが当たり前だと感じているから。
人々の声に導かれ、カムイモシリへと帰ることができたのに、自然を顧みず自分勝手に生きる人々の声は、その目を塞ぎ、耳を塞ぎ、惑わせてしまった。

ユㇰ (エゾ鹿)

「人よ、アイヌよ、忘れてしまったのか。おまえたちのまわりにある水が、風が、土が。おまえたちが口にする、その実が、肉が、魚が、すべて等しく命だったことを。」

森に住まうユㇰ「大切なのは何か…忘れてはいけないことを思い出せ」

「今こそ声を上げよ。おまえたちの命が、何でできているのかを。今そこにあるものがどれだけ尊いのかを!」

『チタタプ、チタタプ』と唱える声が、やがて大きな風となり、波となり、キムンカムイへと伝わっていく。
霧が晴れ、輝くサンピラーが雪面に一筋、天へと上る。

『イオマンテ(熊の霊送り)』カムイモシリへの帰還

「アイヌよ、人間よ。聴こえたぞ、お前たちの尊い声が。見えたぞ我らが帰るべき場所が。」
「人よ、アイヌよ。その想いを忘れぬのだ。おまえたちのまわりにある全てが、尊い命だということを。そして、おまえたち自身もまた尊く生きる、素晴らしい命だということを…!」