アイヌ 料理

カムイオハウって?

イオマンテ(熊の霊送り)で食されるカムイの贈り物

アイヌの人たちはヒグマをキムンカムイ(山の神)と呼びます。
そしてイオマンテという儀式を経てその肉を食します。

イオマンテとは

「イオマンテ」とは、一般的に「飼い熊の霊送り儀礼」を指す言葉として知られています。春
先のヒグマ猟で、母熊と共に生まれたばかりの子熊を手に入れると、人々はカムイから養育を任
された名誉あることと考え、授かった子熊を大切に育てました。
そして1~2年ほど飼育した後には、その魂をカムイモシリ(神々の世界)へ送り帰す盛大な
儀礼が、集落をあげて営まれてきたのです。イオマンテは、カムイを敬い、日常生活の中で常に
カムイの存在を意識してきた人々が、たくさんのお土産を持たせてカムイ(子熊)の魂を送るこ
とでその再訪を願い、食料の安定供給を求めるという、アイヌにとって最も重要な伝統儀礼のひ
とつです。

財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構  アイヌ生活文化再現マニュアル イオマンテより

昆布でとった出汁に熊肉を入れて柔らかくなるまで煮込みます。
その後、大根や人参、ジャガイモやゴボウなど火の通りにくいほうから順番に煮込みます。
熊の脂の部分は最後にいれると甘味が増します。
煮あがったら、プクサ(行者にんにく)などの青物をいれて塩で味付けします。
干したプクサはスープの旨味が増し、香りが食欲をそそります。
当店では干したキノコもいれて、スープに深みをだしています。


イオマンテをオマージュしたラムレンカイネのプロジェクションマッピング


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